株式会社アイリス 第一生産部

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DOUBLE MOLD多彩な表現ができる2色成形

2色成形とは

2色成形の特長

2色成形とは、専用の成形機(2色成形機)を用いて成形する射出成形工法であり、異材質・異材異色・同材異色・同材透明等の組合せが主であるが、2種の材料を各々成形し最終的に一体にて成形出来る特長があります。
例えば2部品(筐体とパッキン)を別々で成形し、組合せASSYしていたものを2色成形では成形工程内でそれを一体化された状態で成形機より取出す事が可能となります。
よって部品点数削減・組立て工数削減や組立てバラツキによる品質バラツキの軽減等が可能となるため価格低減・品質向上のメリットが生まれます。
また2色成形を成立させる為には、樹脂材料選定と製品形状も重要な要素となります。
材料選定とは、使用する互いの材料が融着(化学的または物理的結合)する事が必要であり、それには材料同士の相性が重要でその相性が適正でないと融着不足により剥離などの不具合が発生してしまう等「デメリットとなってしまう」リスクもあるため材料選定は非常に重要な要素となります。
 ※使用可能(弊社実績)な材料種及び組合せの資料を下記に掲載して下りますのでご参考にして下さい。
製品形状とは、2色成形にて特にエラストマー材を用いる場合、量産におけるバリやショートモールドなどの不良を軽減する為の最小限度の製品形状アレンジが必要となる場合もあります。
なるべく量産成形条件の幅を持たせ、より安定した品質をお届けする為にもゲート仕様や金型構造等、豊富な経験値よりご提供させて頂く事を含めた2色成形となります。

2色成形 材料の組み合わせ

A材料 硬質樹脂 軟質樹脂
B材料 PC ABS PC/ABS PMMA AS AES PP PA エラストマー
硬質樹脂 PC
ABS
PC/ABS
PMMA
AS
AES
PP
PA
軟質樹脂 エラストマー

◯ ・・・ 実績有り
ー ・・・ 未確認
 ※当社実績によるもので密着強度など保証するものではありません。

どんなものに
使用されているのか?

使用用途は産業製品から
生活用品まで様々

〔エラストマー+エラストマー〕
・ウェアラブルのバンド   
・カメラグリップ 等々
〔エラストマー+硬質樹脂〕
・ケース類の防塵・防滴パッキン
・操作パネルの押しボタン系
・複合(パッキンとボタン)
・工具等のグリップ 等々
〔硬質樹脂+硬質樹脂〕
・透明材での厚肉成形
・表示マークの文字2色(消えない文字)
・各種外観部品
・車載/家電等の2色成形+部分メッキ 等々

こちらで「2色成形の実例」について
詳しくご説明しています

2色成形のしくみHOW IT WORKS

株式会社アイリス第一生産部では、量産はもちろん、試作品まで2色成形を得意とし、幅広いニーズに応える2色成形機を取り揃えております。

稼働中の2色成形機の動画

型締め状態

2色成形のしくみ1

1次・2次の固定型を
共通の可動型と組み合わせる型締めを行います。

1次側 射出成形

2色成形のしくみ2

最初の打ち出しのみ1次側だけ射出を行い 1次製品を成形します。
※連続成形内では1・2次同時に成形します。(NO.6)の工程

型開き・回転開始

2色成形のしくみ3

1次側の射出・充填・冷却が完了したら 型開きを行い、可動側に製品を保持した状態で可動側金型が回転し始めます。

金型回転 完了

可動側金型は
回転テーブルにより180°回転し、1次側と異なる
2次側固定型に移動します。

2色成形のしくみ4

型締め状態

再度、型締めを行います。 1次側は製品なし。 2次側には1次製品が 可動側型に保持した状態で、 同時射出前の準備完了状態です。

2色成形のしくみ5

樹脂射出 (2次・1次共に同時射出)

1次側・2次側の樹脂が 各々同時に射出されます。
各々違った条件で 射出される様管理されてます。

2色成形のしくみ6

2色成形の取り出し

1次側・2次側の成形が完了したら型開きを行い、2次側から2色成形品を取出します。
2色成形工程の完成です。

2色成形のしくみ7

型開き・回転開始

工程No3~を 繰り返し行い、自動連続成形 (量産)が出来ます

2色成形のしくみ8